先日東京ビックサイトで「国際ブックフェアー」を見てきた。いつも気にかけているコーナーの一つに優秀装丁本の展示がある。その中で、気に入ったのが、「超訳 ニーチェの言葉」である。カバーは、黒地に銀色の格調のあるタイトル文字が浮き出るすっきりしたデザインである。表紙は分厚い厚紙。ベージは、余白が大きく見やすい書式である。
超訳 ニーチェの言葉 白鳥春彦 編訳 共同印刷株
気に入った内容を添付する。
生活をデザインする
快適に美しく生きたいと願うのなら、そのコツは芸術家の技術が教えてくれる。たとえば画家は物の配置に気を遣う。わざと遠くに置いたり、斜めからのみ見えるようにしたり、夕焼けが反射するようにしたり、影が効果的になったりするようにする。
これと似たことを生活の中でわたしたちはしている。インテリアの配置だ。使い勝手だけを考えて家具を置くわけではない。美しく生活できるように工夫をこらす。そうでないと、雑多でめちゃくちゃな空間の中で暮らさなければならなくなるからだ。
同じようにわたしたちは、生活の諸々の事柄や人間関係を自分の好きなようにデザインしてよいのだ。
『悦ばしき知識』
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